北海道立北見柏陽高校　第18期同期会

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最終更新日:2025/2/7

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エスコンフィールドの歩道橋

2025年2月高島

今回は鴨下君の「北辰土建」の宣伝です！！昨年の11月にエスコンフィールドホテルに宿泊したことを掲載しましたら、2月になって鴨下君から「北辰土建」が、エスコンフィールドと北広島駅に向かう「歩道橋」（BIGBOSS Bridgeというそうです）の工事を担当していて、2022年10月に竣功していたと連絡がありました。工事中の写真（鴨下君が写っています）と竣工後の写真2点を掲載します。
ビッグボスブリッジ	竣功
それと、現在工事中の栗山町の「馬追橋」の写真も送って来ました。橋長はL311ｍで、今秋に完成予定とことです。この橋のすぐ傍に「小林酒造」という、北海道屈指の酒造会社があってそこの酒の話は別として、その小林酒造の2代目が「日本高圧コンクリート(株)」を設立していて、今回も、その日本高圧が元請けとなっているとのことでした。「小林酒造」と「日本高圧コンクリート(株)」および「馬追橋」については、いろいろとあるみたいですですので、詳しくは鴨下君本人に聞いて下さい。ちなみに「北辰土建」および鴨下君は”橋の設計と工事”を専門にしているそうです。
馬追橋

エスコンフィールド内のホテル宿泊

2024年12月高島

2024年のメジャーリーグは、ドジャースの大谷選手の“５０本塁打～５０盗塁の記録”で大いに盛り上がり、その後のプレーオフでの活躍とドジャース移籍１年目でワールドチャンピオン達成という想像以上の成績と結果で終了した。ただしシーズンの最後になって左肩の脱臼による手術となってしまい、2025年シーズンにも影響が残るかもしれないという心配なニュースもあった。　同じく2024年の北海道日本ハムファイターズも想像以上の躍進で、惜しくもクライマックスシリーズでソフトバンクホークスに敗れたが、清宮、田宮や水谷など若い選手が多くて楽しませてもらった。2025年も新庄監督が指揮を執るということで、楽しみである。　11月後半になって日本ハムの秋季キャンプも終わったので「エスコンフィールド」内にある“ホテル11”に宿泊してきた。部屋は大谷とダルビッシュが着ていたユニフォームの“１１”にちなんだ部屋で、室内には二人のユニフォームとそれぞれのイラストが描かれていた。部屋からはエスコンの緑の芝生が照明の中に鮮やかに広がっていた。角部屋なので広めのバルコニーからは、球場内が一望出来、試合がある日には絶好の場所で、友人たちと酒と食事を持ち込んでの観戦は、楽しいものになるのではと思った。　浴室からも観戦と飲食ができるスペース(水着着用)もあった。意外だったのは、この温泉の水質が良く、肌がすべすべになって、温かさも持続するようだった。　その日は球場内レストランでの夕食となったが、この経験も楽しいものだった。「栗の樹ファーム」　エスコンホテルに宿泊した翌日は、栗山町にある　「栗の樹ファーム」を再度訪問してきた。道から登った小高い丘の上に広がる天然芝の「野球場」はうっすらと雪化粧をしていた。静かな雰囲気だった。「栗の樹ファーム」には、栗山氏の自宅と“野球記念館”が併設されていて、前回の訪問時には、熱心なファンの訪問が絶えることなく続いていたが、コロナ禍とその後の2023年「WBCの優勝」があって、混雑と混乱を避けるということで当分の間は、閉鎖となっていた。　隣接する長沼町には、同じく元日ハムの斎藤佑樹氏が2024年に“子供たちのための野球場建設地”を決めたようで、工事は2025年からだが、完成した頃に訪問してみようと考えている。
部屋からの球場	部屋のドア表示	日ハムの歴代関係者群像
室内での背番号11	雪の栗山球場	球場奥の屋上スペース

◎甲子園~大社高校の躍進

2024年8月高島

８月１７日の３回戦の「大社高校―早稲田実業」戦は、見事な試合を見させてもらった。
高校野球のもつひたむきさとか、全力で取り組む姿勢を象徴するような試合となっていた。
まさに１００回記念大会にふさわしい、両軍とも総力を挙げての延長１１回タイブレークでの“記憶に残る試合”になったと感じている。

島根県代表「大社高校」と西東京代表「早稲田実業」の選手諸君には、拍手を送りたい。
負けた早稲田実業の和泉監督が、大社高校ナインの退場時に、一人一人に対して、丁寧に声をかけていた姿勢には美しいものがあった。

※９回以降の詳細な試合展開は次のようなもの。
　９回裏大社の攻撃。２－２の同点追いついて、なお１アウト３塁・２塁の場面で早稲田はレフトをピッチャー横に配置して、内野を５人とする奇策に出る。
　大社のバッターは打って出たが、５人目の内野手に前に飛び、レフトゴロ、ファーストからキャッチャーでのダブルプレイとなり、早稲田の奇策は功を奏した。

10回表の早稲田の攻撃、ノーアウト１2塁の場面での大社の３塁手の守備も見事。
思い切り前進して、早稲田のバントを３塁に送球して、送りバントを防いだのだった。

11回裏大社の攻撃。10回裏のノーアウトでのバントを一塁手に阻まれていたので、大社の石飛監督は、誰かバントを決められる自信のある者はいるかと選手に問うた。
まだ甲子園で出場していない安松選手が、手を挙げて３塁前に決めてきますと言った。
その通りバントを成功させて、次の馬庭投手のセンター前サヨナラヒットにつながった。

試合後の監督インタビューで石飛監督は、このエピソードを紹介して、その申し出が安松選手からあった時に監督はどのように判断しましたかと問われ、選手を信じるだけでしたと涙をこらえながら答えていた。この場面にも感動させられた。

『大社高校の野球部の歴史』
　・大社高校野球部は、１９０１年創部(旧制杵築中学)。
　　1917年第３回鳴尾球場での中等学校野球大会に初出場して、２勝を上げている。
　　第１回大会から地方大会に出場している、全国に15校しかいない“皆勤”伝統校である。
　
　・早稲田実業の野球部は１９０５年創部。
　　1914年の第１回鳴尾球場での中等学校野球大会に東京代表で出場している。

【5/26~30 舘山寺温泉、鳥羽そして奈良の旅】パート2

2024年6月高島

【鳥羽市内の散策】
　原君から5/27の鳥羽市内散策のレポートが送られてきました。

　来月末の海外旅行の肩慣らしも兼ねて参加した柏陽旅行会の２日目は、鳥羽水族館と海の博物館組と別れ単独で鳥羽市内を散策しました。
　主は江戸川乱歩でしたが、500円の入場料の割に期待はずれでした。一日粘って昔の思い出の本を読みたい人には向いているかも。※江戸川乱歩は三重県名張生まれ、鳥羽造船所に一年４ケ月勤務していた。

　その後は「伊良子清白」(医師　別名“漂泊の詩人”)の家、門野幾之進(慶應義塾大学部の構想や生命保険会社の礎を築く)の記念館(関連表示として九鬼水軍関係)や鳥羽城跡などを２時間半ほど見て回りました。めだかの学校(扇芳閣管理)に行く途中で鹿に会いました。しばらく見合っていましたが立ち去っていきました。

　参加された皆さんとても元気で、また参加したいと思います。
　（鹿の写真や記念館の建物の写真が添付されてましたが、引用できず掲載できませんでした）

【奈良見物から大阪、そして関空まで】
【5/28】雨が激しくなる予報のため「伊勢神宮の参拝」を中止して、早々に奈良に向かう。
　　　　この日は興福寺の国宝館や博物館での空海展など、建物内での見学のみ。
【5/29】車に分乗して法隆寺、中宮寺、信貴山そして唐招提寺などを巡る。
【5/30】いよいよ最終日。山田君と荒君は新幹線で東京を経由して盛岡に向かう。
　　　　残りのメンバーは大阪の道頓堀・法善寺横丁などを歩いて、お好み焼き、焼きそば、たこ焼き
　　　　の食べ歩き。なんと運の良いことに、「市川團十郎の船入りによる襲名披露」まで見ることができました。

山田君から5/29のレポートと写真です。

早速アップされた写真と紀行を拝見しました。
奈良道中編の写真と紀行は別途あがってくると思いますが隅田の車(7人乗り)からあぶれた荒大先生と愚生は観光バスで岩船寺と浄瑠璃寺をめぐってきました。

南山城当尾(塔尾)の岩船寺では名高い紫陽花は未だでしたが境内の上の方から淑やかな鐘の音が紙風船に乗ってきたかのように響いてきて思わず頭をめぐらしました。浄瑠璃寺の本堂はプロポーションのとれた端正な建物で住職に教わった三重塔の此岸側からの眺めに酔いスマホのフルオートで一葉。

※趣味の俳句について※
山田君が投稿文の最後に“俳句”を載せていることは知っていると思いますが、今回の参加者に俳句を
趣味にしている人が多くいてびっくりしました。亀井さん、増田さん、そして田中千秋君でした。
いつか機会がありましたら披露してもらいたいものです。
　　　　　　

【5/26~30 舘山寺温泉、鳥羽そして奈良の旅】

2024年5月高島

舘山寺での夕食はホテルの都合で17時から。フラワーフェスティバルに行っていた隅田さんたち５人は、渋滞によるバス延着でギリギリになっての到着。　地元から参加の藤井君の“乾杯の発声”で、総勢１７人が揃っての食事会がスタート。ほとんどの人が昨年の北見での同期会に参加していたが、大津の吉田君、掛川の藤井夫妻、伊勢原の杉山さん、そして札幌の松原さんなどは、2017年の「定山渓温泉での同期会」以来の再会となりました。宿泊しなかった藤井(平田)さんを含めて、和室に17人が車座になっての二次会は壮観だった。ワイワイガヤガヤと賑やかな会話23時まで続いた。途中で藤井(平田)さんは退席して帰宅していった。
手前から松原(島岡)さん、杉山(遠藤)さん、藤井(平田)さん、亀井(朝田)さん、山田君。	左から佐々木(高橋)さん、吉木(五十嵐)さん、そして佐伯君。	右から荒君、隅田(弦巻)さん、中田君。
左から吉田君、藤井君、高島、中田君。	手前から吉田君、原君、増田(福田)さん、田中千秋君。
前列右から高島、田中、藤井、佐々木、中段は増田、隅田、後列右から亀井、吉木、松原、原、吉田、中田、山田、荒、杉山、佐伯の16名。
浜松から名古屋までの新幹線から、近鉄特急に乗り換えて鳥羽まで。鳥羽に向かう車中での弁当は各自の好みが出ていて楽しかった。写真を参照して下さい。

鳥羽では、２グループ＋１人に分かれての見学会。原君は市内にある「江戸川乱歩記念館」へ、入場料に比べて展示物に見るものは無かったと言っていました。　田中君と高島と松原さんは、タクシーで「海の博物館」へ。他のメンバーは「鳥羽水族館」へ。　「鳥羽市立海の博物館」：国内でほとんど唯一と言ってもいい特殊な博物館。海の漁業や漁具などの資料6万点(国指定重要有形文化財は6900点)が展示されている。広大な敷地に大きな建物だけで４棟。　一番大きな建物には、木造船が100隻以上も並んでいて、壮観なものだった。特に“海女”に関する資料や“海女小屋”などの展示物が充実していた。　２日目のホテルは「亀の井ホテル鳥羽」。旧簡保の宿を亀の井グループが買い取ったもの。小ぶりな建物でバイキング形式の夕食が、とても落ち着いた雰囲気の配席となっていて、静かな夕食となった。


１４人での集合写真。この後鳥羽駅で５人が別れて、残りの９人が奈良へ。亀井さんと田中(千秋)君は、初めてという伊勢神宮の参拝に向かう、原君も同行。高島は豊橋にいるお姉さんの所に行く増田(福田)さんと一緒に名古屋まで。～名古屋に向かう車中の会話～　主な話題は2年6組(菊川クラス)の事。増田さん、高島、吉木さん、宇佐美さんなどが在籍していた。　中でも同期会に出席したことのないメンバーの事などの事が話題になり、名和君(南中)や下山(勝又)さんや豊福(今野)さんなどの懐かしい名前がでていた。　3泊目と4泊目の奈良の様子などは、隅田さんからの情報が入れば、追加で掲載したいと思います。
以上

『イサムノグチ庭園美術館』と札幌の『モエレ沼公園』

2023年11月高島

高松市牟礼町にあるイサムノグチ庭園美術館に行ってきた。何年か前に行こうとしたが、コロナ禍の頃だったので、残念なことに閉鎖となっていた。　今回は週に３日間、それも一日に３回各20～30人(事前予約)という制限の中での観覧だった。　この場所は「庵治石」として知られている石の名産地で、近隣には石の加工業者が集まっている地区。ノグチはこの場所が気にいって作業場所としたと言われているが、地元の「庵治石」はほとんど使用していないが、加工業者の研磨技術を必要としていたようである。固く加工しづらい石材を好んでいてアフリカとかスェーデンから輸入していたようだった。ここはアトリエ(作業場所)と石の集積場所および自宅を含めた広大な敷地を、そのまま美術館として公開していた。最初に案内された屋外の作業場所と言われている場所に配置されていた30点ほどのオブジェに圧倒された。 ※美術館は全域が撮影禁止となっているので、パンフレットをコピーしたものを表示した。　作業場所だった周囲の花こう岩の石垣も見事なもの。中央の建物が屋内のアトリエで、　左奥の建物は愛媛県にあった酒蔵を移築して、屋内での展示施設としていた。　内部はわら材を用いた土壁と障子が鮮やかな対比をみせていた。　その他にかなり大きな石材を積み上げた20mほどの高さの「石の滝」などもあって、バラエティに富む構成の美術館となっていた。札幌の『モエレ沼公園』　イサム　ノグチが最晩年に手掛けたのが「モエレ沼公園」だった。　ノグチが市からの招待で札幌を訪れたのは、亡くなる1988年の初め頃、計画案を提示したのは８月で、その後12月にニューヨークで病気のため急逝したのだった。奇跡の様な出会いによる計画となった。その後は、ノグチ財団からの支援を得て、公園は2005年に完成したのだった。　「公園全体がひとつの彫刻作品」として設計されていて、ここにも花こう岩での石垣があり、ガラスのピラミッドやモエレ山と言われるなだらかな丘もある、すばらしい公園となっている。　ここ「モエレ沼公園」の場所は、候補地三か所の中で最も劣悪な環境で、産業廃棄物が捨てられメタンガスが噴出していたが、ノグチは「死の場所」を未来に生きる場所に変えてゆくとして開発されたのだった。
以上

柏陽100周年同期会

2023年10月高島

2023年10月７日(土)、この日は柏陽高校創立100周年記念式典の日。　午前中は常盤町の市民会館で記念式典、午後は会場を黒部ホテルに移して記念祝賀会が挙行された。　角谷君は式典と祝賀会の両方とも出席し、高島は午後の祝賀会のみの参加となった。その席上で来賓の皆様から“異口同音のように”素晴らしい「記念式典」だったとの感想があった。今回の記念式典は「生徒会」が主体となって企画し、福井教頭先生以下指導担当の先生方と生徒会が苦労して造り上げてきたものだった。特に女性の生徒会長の挨拶が秀逸で、目頭が熱くなるような素晴らしいものだったと言っておられた。　そして「18期同期会」は、18時30分から、５条西４の“魚政”で総勢46人が参加して、幹事役の鴨下君の開会の挨拶と高島の乾杯によって、賑やかな同期会はスタートした。　今回の参加者では、卒業以来初の参加となる「5組の織田恭博君」がメイン。織田君は長らくアメリカで活躍されていたということで、ざっとした経歴を本人に確認した上で紹介しておきます。　日本の大学を卒業してから、2度ほど留学していました。最初は1974年にミシガン州の音楽学校で声楽を学び、二度目は1989年からカリフォルニアの神学学校で修士課程を取得して、それからはほとんど、アメリカで生活していたようです。　最初の声楽を学んだ後は、日本に戻りクリスチャンの「ゴスペル・ロック・バンド」を結成して日本、アメリカ、韓国、台湾などで演奏活動をしていたようです。　1994年からは、ミシガン州でキリスト教の牧師をしつつ日産系列の会社で翻訳と通訳をし、2006年にはカリフォルニアに戻り日本人キリスト教会の協力牧師、音楽主事をしつつ日系の会社にも勤務して、現在に至っているとのことです。　外国人の奥さんとの間に3人の子供と6人の孫に恵まれて、ロサンゼルス郊外のハーバーシティに住んでいます。　この同期会の全員での集合写真はありません。　いつものように数人から１２名ほどの集合写真8点ほどを載せておきます。
以上
鴨下君、荒君、高橋(慶彦)君	小林君、五十嵐さん、新本君
酒井君、佐々木さん、小椋さん	手前左から近江さん、藤澤さん、後列左から福田さん、阿部さん、佐伯君
奥が山崎さん、山田君、原君	手前右が織田君、田中(千秋)君、奥の右が黒川さん、清信君
手前から中田君、南さん、林さん、藤原さん	手前右から福田さん、畠中君、保科さん、後列左から藤原さん、林さん、宇佐美さん、鴨下君、松生さん、朝田さん、荒君

網走で「流氷観光船」に乗ってきた

2023年3月高島

2/27の朝は強い北風と最低気温もマイナス12度となり、珍しく網走川にも薄氷が張るような寒い朝だった。幸運なことに前日には沖合に見える程度だった流氷群が港から500ｍ程度まで近づいていた。　これまでも３度ほどチャレンジしていたが、当日の朝になって「流氷」が消えてしまい乗れなくなったこともあって、ようやく乗ることができたのだった。砕氷船「オーロラ号」の定員は400名のはずだが、予約を取るのには苦労させられた。この時期の乗船は、団体での予約で抑えられているようで、４日前になってのキャンセル待ちでようやくＯＫとなった。乗客は中国人が多かった。中国本土か台湾からのツアーかはわからなかったが、どうも台湾からだったようである。　乗船する前に「天都山」から流氷の様子を眺める時間を持つことができた。網走港から知床にかけての海をすき間なくびっしりと覆っていて、背景に知床の峯々もあって見事な景観だった。　9時40分の乗船時には風も収まり、快晴の中での出航となり、海のコバルトブルーと流氷の白さのコントラストがなんとも鮮やかに映っていた。船は程なく流氷群の中に入ってゆき、大きな氷に当たる時に衝撃音も聞こえてくるようになり、乗船客からは歓声も上がっていた。　あまり物事に動じない“女房殿”も、　コバルトブルーの海と真っ白な氷を割って暹む砕氷船には感激している様子だった。氷は厚いもので1ｍほどもあるようで、かなりしっかりした流氷群だったように思えた。　私は北見に来る前は興部町に住んでいて、それこそ氷に乗って遊んだ記憶もあるが、今回の経験はその当時の思い出と違っていて、とても新鮮なものだった。　面白いと言っては何だが、翌日から南風が吹いて暖かくなったので「流氷砕氷船」は単なるオホーツク海のクルージングとして運航していたようだった。あの団体の人たちは「流氷」が無くても船には乗るのだろうかとと思っている。　27日の午後に北見へ移動して、小学校時代の友人に会い、夕食は角谷、鴨下、新本君夫妻と６人での賑やか時間を過ごして来た。
以上

札幌での忘年会

2022年12月亀井

夏の終わりに奈良から弦巻和代さんが札幌を訪問するのに合わせて東京からの高島君も合流し同期７人で温泉に集いました。　そこでもっとたくさんの仲間に会いたいので３年前に開催した忘年会をもう一度企画しようではないか、との話になりました。　早速、菊地君が案内ハガキを作成して、福田さん、佐々木さんが宛名書きをかって出てくれて、あっという間に準備は整いました。しかしハガキを発送した途端に北海道の感染者は連日1万人を越える波がやってきました。みんなからの返信ハガキでも出席を欠席に書き直していたのも多く迷いに迷った様子が伺えます。　最終的に集まった怖いもの知らずは北見からの出張を合わせて参加した鴨下君を含めて11名でした。少ない人数ではありましたが話は尽きなくあっという間の２時間でした。次回はもっとたくさんの仲間が安心して集えるようにコロナが落ち着いてからまた企画したいね?と名残を惜しみながら解散しました。「山田君からの補足」　古山君は佐渡から取り寄せた柿で自家製の干し柿を作った話と共にお裾分けで幾つか持参し味見させてくれました。甘くて乙な味わいを皆が喜んでいました。　荒はJR各駅停車の混雑を避けて南千歳駅から特急で札幌に出て来たと念入りなコロナ対策を強調してました。あまり喋るようには見えてなかった中田も含め全員参加の歓談3時間でした。　当日の会計や店員との繋ぎは高橋と福田、朝田が手際よく担ってくれていました。
以上

奈良興福寺の投影能

2022年10月隅田

興福寺の投影能に行ってきました。例年10月に興福寺東金堂の玉砂利の前庭に、能舞台が設営され、竹垣が組まれ、幕が張り巡らされて、月あかりと灯火で能や狂言が奉納されます。コロナ禍で中止が続き、3年振りの能奉納です。仏さまは蝋燭の灯りで浮かび上がり、昼とはまた違ったお姿です。投影能は日没と共に仏さま達に、私たち（陪観者と言いますが…）一同が拝礼をし、その後複数の僧侶による、般若心経、唯識三十頌の読経の後、演者代表の礼拝が行われます。仏さまに向かって奉納されますので、私たち（陪観者）が能舞台を観るのは、本堂の仏さまに背を向ける形になるので、仏さまの前は席を設けず、幾つもの通路のように空けてあります。普通の薪能能とは少し違った形で行われます。私の席は舞台に向かって、右の角の1番前の列の席でした。前回も1番前の列の真ん中で、居眠りができない場所です。陪観者は1000名弱です。例年夏に案内が届き、申し込み抽選になります。奉納行事ですので、費用は通常の能の観賞よりは、はるかに安いです。演者と陪観者との奉納ですから… 今回は天候にも恵まれ、舞台を観る私の左前には、ライトアップされた興福寺の五重塔、左横には蝋燭に浮かぶ仏さま達、空には上弦の月と言う、絵葉書の様な、最高のロケーションの中での奉納でした。以前、京都の能楽堂で、能を観賞中に居眠りしたことがあって… その事を後日、お能の関係者の方に話しましたら、その方は「演者が、上手だったと言う事でしょう。それは良かった。下手なら耳障りで眠れませんので… 」と笑ってお話し下さいました。私への気遣いだったと思いますが… 演目は　　 ☆　独鼓　玉之段「海土（あま）」　　この曲は興福寺ゆかりの古曲で、唐朝より興福寺に贈られた三つ　　の宝の一つ「面向不背の珠」を讃州志度の沖合に潜む龍宮に奪われ、　　藤原不比等と契ったと言う海女による珠の取り返しのお話です。 ☆ 狂言　太刀奪い　　主人と太郎冠者の主従が北野神社に参拝の折、男の差した太刀を奪おうとするが、　　逆に奪われてしまう、お話です。 ☆ 能　天鼓（てんこ）　　後漢の頃、天から授かった鼓を持つ少年何時の帝に「妙音を奏でる鼓を献上せよ」　　との命に背き呂水に沈められ、その鼓はどう打っても鳴らなくなり、　　少年の霊を弔うべく呂水の辺りで管弦講が催されると、少年の霊が現れ鼓を打つと言うお話。鼓や横笛の音が響き渡り、３時間ほどの幽玄の世界に浸りました。今回は居眠りなしです！興福寺の五重塔は修学旅行で見た記憶の方も、いらっしゃると思います。高さ50、1メートルの国宝の建造物です。五重塔は天平2年（730）に興福寺の創建者である藤原不比等の娘、光明皇后が発願して建立され、５回の焼失と再建を経て現在の塔は室町時代の応永33年（1426）に建てられたと伝わります。外からは五階建の塔に見えますが、実は初層（一階部分）以外は吹き抜けになっています。よく「5階までどう登るのか？」とか、「上の層には何が有るのか?」と聞かれますが、一階建ての五層建築と言う造りです。塔の中心には心柱が心礎上に立ち、心柱は心礎と相輪を繋ぐ重要な役割をしていて、心柱のある建物は日本の古来の建築様式で、この建て方は日本だけだそうです。初層には、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩のそれぞれが、脇侍を従えた三尊像形式で、合計12躰が安置されており、通常は非公開になっていて、外から五重塔を眺めるだけですが… 今年は9月17日から10月16日まで、初層の内部が特別に公開されました。来春から120年ぶりの大規模な修理が始まり瓦も葺き替えられるとの事です。修理は数年を要します。工事中は大きな素屋根で塔が覆われるので、暫くは五重塔が見られなくなり寂しいです。興福寺の南円堂は通常は非公開ですが、例年10月17日に限り、無料で一般公開されます。時折、奈良の歳時記をお知らせします。
以上

2022横浜ジャズプロムナード

2022年10月高島

前日の冬の様な寒さの雨の上がった10月８日(土)に、３年ぶりの開催となった横浜ジャズプロムナードに出掛けてきた。暫くぶりのライブは新鮮で、忘れていた感覚を思いだしたようだった。「街中で聞くジャズ」も楽しいものだった。最初に横浜市役所会場(室内)の中学/高校生による「フルバンドジャズ」　ライブは忘れるほど暫くぶりで、いきなり80 人のフルバンド(山手学院中学/高校)の音量に圧倒された。女子高校生による愉快な曲目の紹介と、各種ソロパートでの独奏もあって楽しませてもらった。次の横浜市立港中学校のマーチングバンドには驚かされた。40人の男女が黒のワイシャツとスラックスに赤のネクタイ姿で、とても中学生とは思えないなんとも大人びた雰囲気のバンドだった。スタイルだけでなくサウンドも見事で、当り前だが、スイングバンドなので譜面台も無くスイングしながらの演奏も鮮やかなものだった。 ※「横浜市立港中学校のマーチングバンド」ユーチューブでも紹介されていました。桜木町駅界隈での「街中ジャズ」　風もなく穏やかな日和の中、街のあちこちに５～７人編成のバンドがそれぞれの音色を響かせて、その周囲に10～20人程度の観衆がそれぞれ静かに聴いていた。バンドメンバーの衣装・服装もバラバラで、奏者も音楽を楽しんでいるという感じだった。桜木町駅の広場には３つのバンドが演奏していて、その中で喫茶も出来る会場で聴かせてもらった。祝日で広場には多くの人が行き交っていて、その中にジャズの音色が流れる風景も楽しいものだった。
以上

秘湯　支笏湖丸駒温泉にて

2022年9月高島

◎荒君からのコメントコロナ禍で、自粛生活を強いられていて同期会の仲間とも３年顔を合わせていない。畑の手伝いをお願いしている福田さん、朝田さん、山田とは年に数回、話をしている。この度、弦巻さんが来道とのことで、関西旅行のおり世話になっている仲間で顔を合わせようということで、支笏湖丸駒温泉に行くことになり私や山田にも声がかかった。そこに丁度来道していた高島君と高橋幸恵さんも加わり７人のミニ修学旅行とあいなった。２６日に１泊して、翌日は白老のウポポイを見学して、その後２人は本土に帰っていった。こんな集まりは２度とないと高島くんは記念写真を撮っていたが、時々はまたミニ修学旅行をやりたいものだ。二人の客人以外は、話足りない人がいたと思う。幹事の福田さん、朝田さんごくろうさま。　　 ◎山田君からのコメント 13:15高島、佐々木(高橋幸恵)と地下鉄真駒内駅前に集合し老骨が運転手を勤める車で出発、真駒内通り(453号線)、恵庭岳公園線(117号線)、恵庭バイパス(36号線)を経由して千歳市の荒大先生をお迎えに参上。支笏湖通り(16号線)の湖畔を巡り丸駒温泉に向かう。車中、荒大先生は高島と念願の興部小学校時代をひとしきり話題に。増田(福田優美子)運転の別車で亀井(朝田友理枝)と隅田(弦巻和葉)が先に到着、十八の会有志7名のミニミニ同期会が催された。食後の座敷歓談では光西中コンビで遠来の隅田と高島がリード役で昔話に花が咲いた。亀井と同じように隅田も同期が幼く見えていたらしい。佐々木は終始控え目で増田のさりげない大人の気遣いも漂う。翌日のウポポイ(Upopoy 民族共生象徴空間)見学も含め亀井の申し分ない段取り方に全員感謝。花も恥じらう昔は遠くなりにけりの嫗カルテットのペースに暢気爺ィトリオはハイワカリマシタと調和。陽気な老境セプテットの道中はコロナ禍の閉塞と国民全体を標榜出来ない国葬から離れられた束の間の解放日になった。～高島からの補足～「一期一会」この7人のメンバーで宿泊は二度と無いだろうと言ったのは、2019年に淡路島で洋三と３人で食事した折に来年は神戸で関西のメンバーと一緒に会おうと言って、それが最期となったということがあったため。～70歳を過ぎれば、それぞれいつ何があるかわからないのだから～「支笏湖」周囲40ｋのカルデラ湖。日本では最北の不凍湖だが2001年(H13)に全面結氷したことがある。摩周湖と同様で流入する土砂が少なく、水深も深く(日本で2位)透明度の高い湖である。「丸駒温泉」大正4年創業の老舗旅館。湖面と同じ高さにある“天然露店風呂”は、全国でも珍しい足元から湧出する温泉。ここから眺めた朝日の湖面は見事だった！
以上

満開の桜の下『京での花見会』

2022年4月高島

前回は2020年の2月に、大阪での高島グループ写真展に関西地区の３名(浜田、隅田、吉田)で食事をして以来で、なかなか集まれませんでした。　今回は浜田君が“肩の手術”をして、まだ万全ではないので不参加となり、掛川から藤井君が参加して４名での花見会となりました。　京都北山の「京都植物園」から鴨川の桜並木そして二条城へと散策を楽しみました。　植物園では芝生にシートを広げて、大勢の親子連れが“弁当と花見”を楽しんでいました。　コロナ禍で、こんな光景をみるのはしばらくぶりだなと、感動してしまいました。　※植物園の光景と集合写真、それに二条城の唐門としだれ桜の写真を添付します。



◎生駒の隅田さんからのレポート　「桜色に染まって」　満開の桜の美しさはもちろんの事、散りゆく桜には更なる風情があります。　「　久方のひかりのどけき春の日に　しづ心なく花の散るらん　」（紀友則）　いにしえ人の「　何故そんなに散り急ぐのか… 」との嘆き… 　この時期　奈良でも桜は楽しめますが、コロナ禍で3年間お花見も出来ず、「今年こそ！」と思っている時に、思いがけずお花見のお誘い！　京都駅に集合で、いざ京の花めぐりへ！　植物園では70歳以上は免許証等で年齢証明が出来たら、入園料は無料、平日にも関わらず桜を観る人で、いっぱいでした。　染井吉野、紅枝垂れ桜など眺めながら、老舗の六盛の手桶弁当を広げてお喋り、桜の寿命は1週間なのに、こんな美しい桜の時期の出会えるなんて… 　ただ、ただタメ息…　　　周りを見まわしたら、幼い子供を連れたママ友ばかり… 　老女と3人の老紳士のお花見はどう、映ったかなぁ? （ミニ敬老会?）　鴨川べりの桜を楽しんで、次は二条城の桜。八重桜は　まだでしたがが、ほかの桜は満開！　桜色に染まって、あ?ァ！何と贅沢な楽しい時間だった事でしょう！！　老紳士たちの友情に感謝！　次回は十八の会の皆さんに再会出来ることを願って居ます。
◎大津の吉田君からのレポート　　「桜満開！京都」　京都での桜花見(「京都彩会」というツアー)は、前回が2005年ですから17年ぶりでしたね。　今まで一度も雨に打たれたことが無く今回も快晴で満開、最高の一日でした。　藤井君とは定山渓以来で、話をしたのも今回が初めてだったのですごく新鮮で今日からお付き合いのスタートです。　コロナ禍で中々外に出歩く機会が少なかったですがこれから行動開始ですね。　皆さんに感謝。　それにしても隅田さんの記憶力にはビックリします。認知症とは無縁の人ですね。
◎掛川の藤井君のレポート　少ないメンバーでしたが楽しかったです！　日帰りで時間が足りなかった。次回は一泊でやりたいです。　昨年の6月に「掛川」に移住して、少し寂しかったですが、楽しい会話ができ元気をもらいました。元気な内に会う機会を皆さんで作りましょう！！
以上

江戸中期の科学技術での革命

2022年3月高島

　年末から２月にかけて、次のような本を手に取っていた。

「江戸の天才数学者」新潮選書　鳴海　風　
「伊能忠敬の日本地図」河出文庫　渡辺一郎　
「江戸の科学者」講談社学術文庫　吉田光邦

　８代将軍吉宗は、キリスト教に直接関係のない「書籍(洋書)の輸入」を1720年に解禁した。
　この事でオランダを経由して“新たな科学技術”の導入につながり、それまで日本各地・各分野で蓄積されていた“技術な改革機運”と融合することで、18世紀での「科学技術の革命」に繋がっていった。その意味でも、吉宗による「洋書の解禁」はエポックとなる大きな出来事となった。
　※青木昆陽(1698年～1769年)は、サツマイモ(甘蔗)の栽培で有名であるが、江戸の町人の出。
　大岡越前に見いだされ、後に御書物奉行となった。城内に多量に残されていたオランダ関連書物を見つけ、これを役立てようと思い、吉宗にオランダ語の習得を願い出て許された。長崎通詞などを除いては、国内で最初の蘭学者の一人。

『和算～関孝和の系統』

　中国の元の時代(13世紀)の「算学啓蒙」という代数学のテキストが江戸初期に出版された。
　このテキストと一緒に伝わったそろばんや算木という道具を基礎に、江戸の和算はスタートした。
　関孝和は幕府の勘定役だったという以外は、生年も判っていない人物だが、後継者に恵まれ、死後(1708年)に『関流和算』として体系化されて各地へと広がっていった。
　孝和の直接の弟子である荒木村英が保管していた“関の遺稿や関連文書”の整理を、弟子の「松永良弼(久留米出身)」に命じた。松永は整理するだけでなく、仲間の久留島などの意見を入れて独自の技術を追加・発展させて「和算」の体系としてまとめ上げた。（1690～1720年代頃）また松永は、和算で使用する各種の記号・記法なども統一し、その後の発展につなげた。「山路主住(幕府天文方)」は、松永によって体系化された「関流和算」を独特の免許・家元制度として成立させた。「和算の技術」は、参勤交代で江戸に来る各藩の武士たちが競って習得したことで、各地に広まっていった。武士階級だけでなく、庄屋(名主)階級も“田畑の整備・測量”に和算が必要とされているなど時代に求められていたという側面もあった。
　「関流和算」は、山路により免許制度となったため、山路(三伝)の師の松永が“二伝”となり、松永の師の荒木が“初伝”、関孝和は“始祖”と称された。

※和算は、江戸中期以降の基礎学問と位置付けられていたようで、伊能の測量にも(天文観測など)必須とされ、直接関係のない医学関係や他の分野の者たちも学んでいた。半面、家元制度と“山路の個人的性格”もあって“閉鎖的で外部との交流を禁じていた”などの批判も多かった。

『解体新書の出版』(1775年出版)

　杉田玄白は福井県小浜藩の藩医。前野良沢は本人の意思で出版時に著者名を載せなかった。
　東洋医学に比べて西洋医学の人体図の正確さや詳細な図解は、それまで長崎や一部の人達にしか知られていなかったヨーロッパの科学水準の高さを世に広めた最初の文書となった。

『歴代オランダ語通訳』による海外文献の翻訳・出版

本木良永　元平戸藩、本木家は江戸の初期に長崎に移り通詞(長崎奉行所)となる。良永は３代目で通詞の最高位となる“大通詞”まで出世した(1794年)。天文や地理学に関する11種ものオランダ文書を翻訳し、コペルニクスの地動説や太陽系の動きなどを、国内に初めて紹介した(1791年)。
志筑忠雄　志筑家も代々の通詞の家で、忠雄は８代目。オランダ語の文法書「和蘭文範適用」翻訳が(1814年)大きな功績である。その他に、本木に続いてニュートン物理学(万有引力の紹介)、ケプラー天動説などの文書を翻訳・出版した。

『伊能忠敬の日本地図』

　正式には「大日本沿海輿地全図」という。伊能が幕府に献上した“正本”は江戸城の火災で焼失し、東大に保管されていた“副本”も関東大震災等で失われていた。献上時の老中で大河内松平家伝来の“副本中図”が東京国立博物館に寄贈されて“国指定重要文化財”となっている。
　作者の渡辺一郎氏は、定年後の65才から国内だけでなくアメリカ、イギリス、フランス、イタリアまで複製された“伊能図”を探し求めて歩いた人。
　各国で地図発見の経過と“なぜ、そこにあるのか？”という謎だけでも十分読ませる本だった。

伊能は千葉県佐原の人、伊能家は地元の名主で醸造業や幕府の事業を受け持つ家であったが、歴代の当主が若くして亡くなるなどして、家運が傾いていた。忠敬は、22歳で養子として入り30年近くに渡り様々な事業に取り組み、48歳には名字帯刀を許されるまで家名を回復した。
49歳で長男に家を継がせて隠居となり、江戸に住居を移した。同時に趣味で独学していた“暦学や天文”について幕府天文方の高橋至時に師事して学ぶことになった。

1800年(56才)には、早くも１次の測量を実施した。江戸から北海道根室まで。
　最初は自費での測量で、高価な天文観測器具の購入も含めて100両以上が必要だった。
1803年の４次測量までの地図を、将軍に(11代家斉)見てもらうことで、ようやく幕府直轄事業となり、忠敬も幕府天文方の役人となった。
測量は1817年10次測量を最期として、全国地図の完成版の制作に入る。
　しかしながら、その矢先に忠敬は1818年(74才)に急死してしまう。その後も弟子たちが作成を急いだが完成版としての幕府への上程は1821年となってしまった。

『シーボルトの鳴滝塾と悲劇の結末』

　1823年に来日したオランダ医官の「シーボルト」は、長崎奉行の許可を得て「鳴滝」で医学塾を開講。シーボルトは、医学教育の他に塾生に対して様々な課題を与えて、日本研究の材料として、哺乳類、鳥類、魚類、爬虫類など480種と植物標本2000種以上を持ち帰ることになる。
　1828年、任期を終えて帰国する船が台風で難破し、船の中に持ち出し禁止の伊能の輿地全図や葵の紋服などが見つかり、関係者など38人が処罰を受けた。シーボルトは再入国禁止となり、翌年帰国した。「鳴滝塾」による授業は、蘭学(特に医学分野)の普及に大きな影響を与えたが、シーボルト事件により、一時停滞することになった。

『その他の学者たち』

貝原益軒は福岡藩の儒者。84歳で出版した「養生訓」で著名だが、朱子学の造詣も深く、旅行家として各地を歩き風土記を表すなど多才な人。「大和本草」(全16巻/1709年)出版の功績が大きい。明で出版された「本草綱目」を参考に、30年以上の年月をかけて国内の動物、植物、鳥類、魚類、昆虫など1362種(固有種358種)を記載したもの。 ※「本草綱目」(李時珍、全40巻/明の時代):薬物のために植物・動物・鉱物などについて薬効や使用法が記されたもので、約1900種類の薬物が網羅されていた。
渋川春海、麻田剛立、間重富、高橋至時などの天文学の人達。
家康の時代から“暦”の改正は、幕府にとって重要な課題だった。“宣明暦”は清和天皇の時代から800年間使われていて、誤差が大きくなり日食・月食などの予測が外れるようになっていた。渋川春海は京都の囲碁の宗家出身。江戸の“天文方”に招かれ、貞享暦の改暦(1686年)を行った。1750年代になり、ケプラーの法則や太陽系の楕円運動など新知識が導入され、麻田の弟子で大阪の町人出身の間重富や下級役人の高橋至時を天文方とし、江戸に招いて天文方先任の山路達と協力して1797年に“寛政暦”の制定に至る。
高野長英(1804～1850)は、岩手水沢藩の藩医。シーボルトは「門下生の中で最も優れていた者」として、その語学力を高く評価していた。各種の翻訳本の中には、国内で初となる“生理学”について紹介し、軍事や農業分野など多方面に及んでいた。長英の「夢物語」や渡辺華山の「慎機論」などで幕府の外交方針を批判したことで、追われることになり各地を転々(6年間におよぶ)としながらも翻訳を続けた。

以上

2021年の「新型コロナ感染」を振り返る

2021年12月高島

　2021年(令和３)も残すところ２週間となりましたが、皆さんはどのようにお過ごしですか？
　今年は、東京都および首都圏では、次のように３回もの“非常事態宣言”が出された年となりましたが、覚えているでしょうか。

　2回目の緊急事態宣言　　2021.1/8～2/7、延長されて3/7、さらに3/21まで。
　3回目の緊急事態宣言　　2021.4/25～5/11、延長5/31さらに6/30まで。
　　　　　この頃から全国的に、一般に向けて「ワクチン接種」が始まった。
　4回目の緊急事態宣言　　2021.7/12～8/22、延長して9/30まで。
　
　東京都の感染者数が8/21の5,200人(全国では25,000人)をピークに急激に減ってきて(確実な理由は現在も不明)、9月下旬に全国での感染者数は1,500人となり、10/18には250人まで減少してしまった。
　11月には飲食店などに対する各種の規制も解除となり、日常の通勤なども以前と似たような状態にまで戻り、飛行機や新幹線の乗客も大幅に増加してきた。
　高島は早速、11/14～16に長野での撮影に仲間３人と出掛けて、温泉と美味しい料理と賑やかな会話を堪能してきた。

１年延期となった「東京オリンピック」も８月の緊急事態宣言下での開催となり、ほとんどの会場が無観客の中で熱戦が繰り広げられた。日本は新種目のスケートボード、クライミング、サーフィンなどで10代の若い人達や女子バスケットボールの活躍とメダル獲得で大いに盛り上がっていた。私もレスリング(会場は幕張)とバトミントンなどのチケットを購入して観戦を楽しみにしていたが、テレビ観戦だけとなってしまった。それでも、それなりに楽しめたと思っている。

「自宅でのリモート勤務」、「ステイホーム」、「遠隔地勤務」などの新たな体制(運用方法)/用語が生みだされ、それぞれの会社/組織で様々な対応がなされてきた。多人数での食事/飲食は制限され、新年会、納涼会等はすべて中止となった。

例年６月に開催していた「関東同期会」および10月開催の「かしわ会東京支部総はともに２年連続で中止となる。また新たな「オミクロン」の感染拡大で、第６波流行の恐れもあるが、2022年は何とか開催してほしいと思っている。３年連続の中止では今後どうなっていくのだろうかと不安になってくる。

　良い年を迎えて下さい！！

以上

「松戸市戸定(とじょう)歴史館」

2021年7月高島

　いよいよ2020東京オリンピックが始まりましたが、開会式はどのように観ていましたでしょうか？橋本聖子組織委員会会長の挨拶は、役人の作った文書ではなく自分の言葉を素直に訴えていたように感じました。内容もあって言葉も選ばれていて、なかなかにいい挨拶でした！それに引き換えバッハIOC会長の挨拶は、とても時間が長く“冗長の典型”のようにつまらない内容だったと思いました。

　話は変わりますが、東京オリンピックによって中断となったNHK大河ドラマ「蒼天を衝け」の中でパリ万国博覧会に将軍名代として出かけた慶喜の弟「徳川昭武」についての記事です。

　大河ドラマの中に出てくるパリの集合写真キャプションに「松戸市歴史館資料」と出てくるので、松戸に何があるのかと思い船橋から近いこともあり、実際に行って観てきた。

松戸駅から近い場所に、広大な敷地の中に国指定重要文化財の「戸定邸」と国指定名勝の「旧徳川昭武庭園」があり、隣設された「歴史館」には、昭武の遺品と「松戸徳川家」伝来品およびパリ万博関連資料、兄の徳川慶喜伝来品など多くの貴重な品が展示されていた。
昭武が２年の建設期間を経て1884年(明治16)４月に完成した「戸定邸」は、江戸時代の大名屋敷を踏襲した様式となっていた。この屋敷は、明治に建設された徳川家の住まいが完全に残る唯一の建物となっている。(松戸という田舎のため、戦争被害を免れたようだった)

将軍名代として1867年(慶応３年)４月にパリに行った「徳川昭武」は、当時まだ14歳の若さ。万博期間中にスイス、オランダ、イタリア、イギリスなど五か国を訪問し、1867年11月からはパリで留学生活に入ったが、翌1868年９月に新政府からの帰国命令が出て、無念の帰国となった。

1868年(明治２)に兄である第10代水戸藩主慶篤の後を継いで、11代水戸藩主となり明治初期の困難な時代に藩の運営にあたる。北海道の天塩・上川地方の開拓許可を得て、本人が北海道視察も行い意欲をみせていたが、版籍奉還により中断となってしまった。

1876年(明治９)２月にアメリカ「フィラデルフィア万国博覧会」に、政府の御用掛として渡米。万博後の11月からは、パリに移動し念願だった４年の留学生活となった。

帰国した昭武は、明治16年に水戸徳川家の家督を甥の篤敬に譲り隠居し、「戸定邸」に生活拠点を移した。その後は趣味の狩猟、写真撮影、魚釣りなどを楽しむ。

15代将軍慶喜は趣味の写真撮影で知られていて、江戸から明治中期の貴重な記録写真を多く保有していたが、昭武も負けずに家族写真など多くの写真を残していた。
昭武の写真の中に、友人たち6人でサイクリングのカットがあった。相当に高価だった輸入自転車が何台も写っていて貴重なものだと思った。

昭武の功績により、1892年(明治25)次男武定に対して「子爵」に叙される。「松戸徳川家」としての分家も認められた。

　※徳川慶喜は水戸徳川家９代藩主斉昭の７男で、昭武は斉昭の１８男である。

以上

柏陽18期ＨＰ　20周年

2021年6月高島

「柏陽18期ＨＰ　20年目！」

新型コロナウイルスの全国的な感染と「非常事態宣言」に気を取られてしまい、トップページの更新が昨年９月以来となってしまいました。
６月で、このホームページが開設されて“20年目”を迎えました。設置した当時に、こんなに長く運営することになろうとは考えてもいませんでした！！

　◎10年目は、3月11日の「東日本大震災」という空前の出来事があって、忘れられない年となっていました。

　◎15年目の時には次のようにあって、目標の5年間は維持できたようです！
　　“この同期会ＨＰも10年先は保証できませんが、あと5年は続けていきたいと考えています。これからも応援宜しくです”

　◎そして20年目は、昨年から続く「新型コロナウイルス」のパンデミックと非常事態宣言という、思っても見なかった状況となっていました。

　北見の仲間からは、早々に「ワクチン接種」を受け、まったく痛みも無かったと連絡がありました。皆さんの自治体の接種状況はいかがでしょうか？高島(千葉県船橋市)の接種は、早くても６月下旬となる予定ですので、大手町に開設された「接種センター」に登録して、そちらで受けてみようかなどと考えています。

「四国の撮影ツアー」

2020年後半から撮影も旅行にも行かず、大人しくしていましたが、４月になって関東近郊に日帰り撮影に行き、５月になって「四国の新居浜と小豆島撮影」に仲間３人で行ってきました。
　東京は「緊急事態宣言」、愛媛・香川にも“蔓延防止措置” 発令されていて、仲間達とも行くかどうしようかと迷いましたが、撮影は外なので“食事の場所”だけには十二分に気を付けて“気分転換”も兼ねて行ってきました。高松での食事は20時まで、アルコール類の注文は19時と制約はあったが、客も少なく間隔を十分に開けて、瀬戸内の食材を楽しんできました。
　旅行から２週間が過ぎましたので、何事も無かったようです！

住友金属の「別子銅山跡」

　新居浜駅から15ｋほどの山中(標高500ｍ)の広大な敷地の中に住友金属の「別子銅山跡」の工場建物群が散在していた。江戸時代の初め1691年(元禄年間)に住友家が採掘を開始して、何度かの変遷はあったが1973年(昭和48年)に閉山となるまで280年にわたり採掘が続けられた、国内でも最大規模の鉱山だった。明治後半の最盛期は、この山中に12000人が暮らし、学校・病院はもとより劇場・料亭・銀行や百貨店まであったそうである。　その後、鉱業所本部の新居浜移転と、鉄道輸送と港湾整備などで次々と新居浜に施設が移転していった。住友林業、住友重機、住友化学などのグループ会社も新居浜に本社を設立して、住友グループの発展につながっていった。

　別子銅山が住友家の創業の地だったことは聞いていたが、つい最近まで“新居浜”にｸﾞル-ﾌﾟ各社の本社があったことまでは知らなかった。タクシーの運転手さんによれば、ｸﾞル-ﾌﾟ企業の新人たちも必ず研修で一度は新居浜を訪れるようだとも言っていた。

高松タワーから瀬戸内の眺め

　小豆島は初めての訪問。11年ほど前に「瀬戸内芸術博」の撮影で直島、豊島や女木島などには来ていたが、その時に小豆島には行ってなかった。
　小豆島に紅葉で著名な「寒霞渓」という観光名所がある。戦前からロープウェイが整備されて、国内で最初に国立公園として指定された場所ということだった。

　小豆島での撮影に問題は無かったが、高松市内は「栗林公園」、「石の資料館」などは休館中ということで撮影はおろか入園することも出来なかった。
　高松駅そばに「高松タワー」という30階の高層ビルがあり、その29階にある和食の店で“瀬戸内の海”を眺めながらの優雅なランチを食べてきた！瀬戸内に行った方は知っていると思うが、ここの海は波も無く磯の匂いもしないというのが特徴。
　高層から見える瀬戸の島々と広島地方の山々、そして刻々と変化してゆく“干満による潮の流れ”が奏でる風情のある景観を堪能してきた！

柏陽の山本周男前校長について

　2019年に北見で開催された「古稀の同期会」時に、バスツアーのメンバーがお世話になった、柏陽の山本前校長が定年で今年の３月末で退職となっていました。その後、４月になってから北海道カトリック学園「旭川藤星高校」の校長に就任したと連絡がありました。
　「旭川藤星高校」を調べましたら、北見藤とは姉妹校ですが、札幌藤とは関係がないようでした。詳しい経緯は聞いていませんが、山本校長がカトリックの信者でその関係での就任だったのかなどと、勝手に想像しています。

以上

「置戸ゆうゆ」で宿泊＆BBQパーティ

2020年9月高島

まだ暑さの残る中、置戸勝山「ゆうゆ」にある温泉付き宿泊コテージに、３夫婦プラス鴨下君の7人で“BBQパーティ”を楽しんできた。　実は高島が勤続20年で会社を辞め、家族４人で10日間の北海道旅行した初日に阿寒湖畔で鴨下君に頼んでキャンプ＆BBQをしてから30年目という節目の年。　その時に参加できなかった角谷夫妻を含めて、他のメンバーにも無理を言って参加してもらいました。　当時は高島の親子４人と新本氏家族５人に鴨下君の10人でのBBQでした。　新本君親子は宿泊せずに帰宅しましたが、高島親子(特に子供たち)にとっては驚きの連続だったキャンプでした。川に浮かべたスイカを割って食べ、満点の星空を見ながらのトイレ、テントの外に置いた靴は、雨も降っていないのに朝には濡れていた(朝露)。　勝山のBBQコーナはコテージの外に作られた小屋に食材から各種器具が用意されていた。食材は肉の種類も多く、野菜類も多く共に食べきれないほどのボリュームだった。アルコールと他の飲み物さえ持参すれば時間を忘れて十分に楽しむことができました。　宿泊コテージは、調理用具・食器・冷蔵庫も完備されていて、大きな棟には２Ｆの２ベッドルームは６人(４＋２)が宿泊でき、１Ｆは大きなリビングとシャワーと風呂があって、快適な作りとなっていた。　８～９月の期間中は平日も含めて、ほとんど満室だったようだが、冬の寒い時期のBBQもいいよねなどと話していた。また来たくなる施設だった！

以上

「新型コロナウィルス」について

2020年7月高島

奈良の隅田さんから「新型コロナウイルス」についての、正しい理解のためと言って判りやすくまとめてくれましたので、掲載します。少し長いですが、しっかり読んで対策に役立てて下さい。

正しく知って　正しく身を守ろう！

細菌は細胞を持ち、人に感染するとみずから細胞分裂を繰り返し増殖していきます。（結核やコロナなど…）
ウィルスは細胞を持たないので単独では増殖出来ず、独特の形で増殖していきます。
細胞を持たないため、生物学的には「無生物」と言われます。
ウィルスの進化は人間の100万倍の速度と言われどんどん変異していきます。
ウィルスは遺伝子情報が詰まった核酸タンパク質の膜で包んだ構造をしていて、核酸はDNAかRNAのどちらかです。コロナウィルスは、表面に多数の突起があり、太陽のコロナ（光冠）の様に見える事に由来します。

コロナウィルスは現在「7種類」が確認されていて、身近に存在しています。
4種類は風邪の原因となり、残りの3種類は重症肺炎を引き起こす重症急性呼吸器症候群（SARS）と中東呼吸器症候群（MARS）と今回の新型コロナウィルス（COVID-19）。

今回の新型コロナウィルスの核酸はRNAと言われています。
RNAを膜で包んだ球状の表面に「スパイクたんぱく質」が鉤のように多数突き刺さった構造をしています。人の細胞の鍵穴に合うように変化します。
（気道細胞の表面の受容性たんぱく質「ACE2」が　鍵穴となって結びつくと思われ、細胞側にある、たんぱく質分解酵素（TMPRSS2）の働きも加わって、ウィルスの膜と細胞の膜が融合して侵入しやすくします。）

変化して侵入したウィルスは細胞の中で、RNAが複製され新たなウィルスが作られて、細胞の外に出て、また違う細胞に侵入するという同じ流れを繰り返し増殖していきます。
ウィルスの大きさはナノメートル（10億分の1）なので、小さいだけに厄介です。
ウィルスは地球上から無くなることはありません。人類と共存するように、じっと潜んでいます。
今のところ、特効薬は有りません。　治療は手探りです。

インフルエンザ治療薬ファビピラビル（商品名アビガン）はRNA複製の抑制を狙う効果があるのではないかと言われています。急性すい炎の薬、ナファモスタット（商品名プサン）はウィルスの侵入に必要なTMPRSS2の働きを抑える可能性があると言われていますが、感染を繰り返す中で拡散のRNAが変異しています。
ワクチンの開発も始まっては居ますが、臨床検査を経て私たちが接種出来るのはまだまだ先です。
第2波も第3波も来るかもしれません。大切なのは正しく予防することです。

感染の3要素が揃った時に感染します。

①	感染源	→	病原体の量と病原性
②	感受生体	→	病原体の量と病原性
③	感染経路	→	空気感染、飛沫感染、接触感染

この三要素の輪を断ち切ることが大切です。
予防するには

①	人混みは避ける。電車のドアや手すり、つり革、エスカレーターの手すりは素手で触らない。
②	こまめに手を洗う。物に触れた手で口や鼻を触らない。アルコール消毒液やアルコールシートなどを使う。
③	マスクは正しく使う。鼻から口までしっかりと覆う。
④	布マスクはこまめに洗い、乾燥後はアイロンで熱を加えておく

「どこが違うのか？」

◎	滅菌	→	熱や薬品などで無菌状態にすること。
◎	除菌	→	細菌などを取り除くこと。
◎	抗菌	→	細菌の繁殖を抑制する。
◎	消毒	→	病原菌を殺し感染を防ぐこと

スプレーで除菌が出来る！抗菌だから安心です！などと過信しないでください！

次亜塩素酸ナトリウム（商品名ハイター等）での消毒。
厚生労働省は0.1%の濃度で使用すると指導しています。

☆ 消毒液の作り方
次亜塩素酸ナトリウムの濃度が6%の原液を2リットルのペットボトルの水にキャップ6-7杯で0.1％の希釈液になります。

この液をペーパータオル等にたっぷり含ませて使用するのですが、ドアノブなど金属類は腐食する恐れがあるので、10分ほどしたら水拭き等をおすすめします。
次亜塩素酸ナトリウム液は空気中に噴霧すると、気管支等や皮膚に炎症を起こしたり、衣類に付くと色が抜けたりしますし、手指を荒らしますので、物に対してだけ使うことをおすすめします。けしてスプレーで空気中に噴霧しないでください。

哺乳瓶等の消毒に使う消毒剤（商品名ミルトン）をおすすめします。

除菌シートや次亜塩素酸ナトリウム液などで使用したペーパータオルなど、使い捨てのマスクなどはビニール袋に入れて口をしっかり縛りゴミ箱等に捨てる。
サージカルマスクは、不織布で作られて居ますが、原料はボリプロピレン等のプラスチックですので、ウィルスが付着したら、72時間生存するというデーターも有りますので、取り扱いには気をつけて！
外出から戻って外す時は、紐やゴムの部分を持って外すこと。
落ちているマスク等はけして素手では触らないこと。

これから注意するのは、熱中症と食中毒です。
歳を重ねると身体が温度の変化に鈍感になってきます。
マスクをしていると喉の渇きを感じませんが、身体は汗などで水分は足りなくなります。こまめに水分を補給すること。熱中症の半数は室内で起きています。

食中毒（サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、ノロウィルス、病原性大腸菌、O-157など）、食中毒は食材の加熱調理、手指の洗浄や調理器具等の洗浄や消毒で防げます。
調理後のまな板や包丁などは、洗浄の後、熱湯をかけて乾燥するだけでも防げます。

マスコミでコメントする人の中には専門家ではない方もいて、首を傾げるコメントもあります。医者でもコロナウィルスに関しては、本当の事はわからないのが現状です。

感染学の専門医や獣医師が詳しいです。

医療崩壊は始まっています。
日本でも医師が感染して何人も亡くなっています。
医療従事者も多く亡くなりました。
普段から感染対策をしていても感染するほどのウィルスです。
コロナウィルス感染者受け入れ施設等は、国から支援もありますが、

一般の町医者達には、政府からの支援は、ありませんので、マスクやアルコールなどの入手など大変ですが「感染しない、感染させない」を肝に命じ、皆さん患者の命を守っています。

自分の身は自分で守りましょう！

以上

「読書三昧のホームステイ月間」

2020年5月高島

　４月７日の「非常事態宣言」から、週に２日程度の出社(１日６Ｈ)となった。勤めて50年近くになるが、これだけ長期の休暇も、自宅にじっと閉じこもることも初めての経験。今年の後半から2021年にも２回目の感染流行があると言われているし、近い将来に迫っている「終業」に備えた訓練だと思い、前向きにとらえるようにしている。

運動不足になるので、朝食前に１時間程度の軽いジョギング＆ウオーキングと読書、ＮＨＫＢＳの映画鑑賞という日々のルーチンとなってしまった。（プールの使用が解禁になれば、陽射しを気にせずスイミングができるのだが････）
「ＮＨＫＢＳ」の洋画では、懐かしいジョン・ウエインの西部劇「赤い河」、「アラモ」とか「ゴッドファーザー」、イーストウッドの「ダーティハリー」などを観ていた。「アラモ」は、中学３年時に一人で北見の中央劇場で見た初めての洋画だった。

予定では、５/14(木)～16(土)に沖縄撮影ツアーだったが、７月に変更した。６/11(木)～13(土)は女房殿と「稚内・利尻ツアー」を計画しているが、どうなることやら････。

約40日間での読書は、ざっと12冊くらいで主な本の内容は次の通り。

◎「アパレル興亡」黒木亮著　岩波書店
友人・知人にアパレル関係の人が多いので手に取ってみた本。
今回の「新型コロナウイルス」によって、店舗販売からネット販売へとシフトが加速することで国内だけでなくアメリカのアパレル産業も厳しい時代を迎えようとしている。小説では昭和30年代から平成27年までの、約50年間のアパレルメーカ(レナウン、オンワ-ド、ワールド、三陽商会、イトキンと新興メーカであるユニクロ、しまむらなど)の興亡が描かれていた。

※５/15に「レナウン」が、民事再生手続きに入ったという報道があった。

◎「幸田姉妹」萩谷由喜子著　㈱ショパン発行
姉の幸田延は東京音楽学校(現東京芸術大学音楽科)の第一回卒業生(明治18年)、ウイーン留学後に25歳で音楽学校のピアノ科の教授に就任。妹の安藤幸は滝廉太郎と同期。音楽学校卒業後に滝と同じベルリンに留学、帰国後は延と一緒に音楽学校のヴァイオリン教授となる。日本のヴァイオリン教育の先駆者として、多くの弟子を育てた。(滝はベルリンで病み、学業半ばで帰国し23歳という若さで、故郷豊後竹田で亡くなる)

幸田延と安藤幸は、文豪幸田露伴の妹。昭和10年代に３人そろって芸術院会員となる。

◎「河東碧梧桐(忘れられた俳人)」正津勉著　平凡社新書
碧梧桐は子規が亡くなった後、高浜虚子とともに近代俳句を作り上げていった俳人。
虚子は雑誌「ホトトギス」の維持運営に努力し、その子孫は俳句界で活躍していて今日に至っている。碧梧桐は子規亡き後にその才能を謳われていたはずだったが、明治後半から名前を聞かなくなっていた。

碧梧桐は、俳句の革新運動を続け明治34年～39年にかけての２回に渡る過酷な全国俳句行脚を行うなど、歩く人・紀行家・登山家として評価を高めたが、その後ホトトギスを離れ極端な新傾向俳句へと向かっていった。昭和12年、65歳にて逝去。

著者は、詩人としての視点から今回の著作となった。碧梧桐は、優れた蕪村研究もあり、評論も残し、書も一級の人であるのに「絶望的なほど無理解にさらされた文学者」はいないと言っている。『河東碧梧桐』の再評価はあるのか。

◎「トリガー上/下」真山仁著　角川書店
日米韓(北朝鮮も絡む)の外交官・検事・警察・情報工作員などが絡み、2冊540ページを一気に読まされた本だった。エンディングがあっけなく終わったという感じはあるが、前半部分のストーリー展開はスピーディで、良く構成されていたと思う。

警察ものとしては、北海道出身の今野敏の「隠蔽捜査シリーズ」を愛読している。他に佐々木譲の「警官の血」もお勧めの本である。

◎「椿井文書(最大級の偽文書)」馬部隆弘著　平凡社新書
作者の椿井権之助は江戸後期(1770～1837)、山城の人(現在の京都府木津川市)。

椿井氏による偽文書は、中世の年号が残る文書を江戸時代に模写したという体裁をとり、見た目は新しくとも内容は中世のものだと信じ込ませていた。近畿一円を中心に数百点という膨大なもので、寺や神社の縁起・家系図・絵図など多岐にわたる。さらに現存する古文書類が少ない京都・奈良から離れた過疎の地域の文書が多く、郷土史の資料として引用されるなど、現代の中世～近世の歴史家に影響を与えているという。

ただ、偽文書と判明しても言い逃れできるよう辻褄の合わない部分を残していたことなどが、面白いと思った。(文書を注意深く判読すれば、誤りに気が付くはず）

以上

「塔和子さんの詩」

2020年3月高島

『選ぶ』～いのちと愛の詩集より

選ぶことは捨てることだ
百から十を
十から一を
選んで九十九を捨てる
この人を選んであの人を捨てる
この道を選んであの道を捨てる

ひとつの宝石
一枚の着物
一個の化粧品
選ぶことは贅沢なことだ
選ぶことは厳しいことだ過酷なことだ

だが人は選ばねばならない
どんなに多くの物に囲まれていようとも
自分のものにするとき
たったひとつを選ぶことを強いられ
同時に九十九を捨てることを強いられ
選んだ重さを負わされる孤独な存在だ

だが選ぶことは愛することだ
捨てた九十九より選んだ一が重くなるほど
選ぶことは捨てることだ
選んだ一のため九十九のさびしいうめき声をきくことだ

九十九のさびしいうめきをふりすてて
一を選んだ勇者はだれ
あなただ
私だ
この世に参加している
人間だ

『胸の泉に』～いのちの詩より

かかわらなければ
　　この愛しさを知るすべはなかった
　　この親しさは湧かなかった
　　この大らかな依存の安らいは
　　得られなかった
　　この甘い思いや
　　さびしい思いも知らなかった

人はかかわることからさまざまな思いを知る
　　子は親とかかわり
　　親は子とかかわることによって
　　恋も友情も
　　かかわることから始まって
かかわったが故に起こる
　　幸や不幸を
　　積み重ねて大きくなり
　　繰り返すことで磨かれ
そして人は
　　人の間で思いを削り
　　思いをふくらませ
　　生を綴る

何億の人がいようとも
かかわらなければ路傍の人
私の胸の泉に
枯れ葉いちまいも
落としてはくれない

　塔和子さんは、11歳でハンセン病を発症し、1943年、13歳で国立療養所大島青松園(香川県)に入所。28歳の頃から詩作を始める。文通していた女子高校生に詩を見せたことがキッカケになって、1961年、最初の詩集『はだか木』を出版。

　55年間で1000編を超える詩作を行い、多くの詩集を出版。1999年発表の詩集『記憶の川』で高見順賞を受賞するなど、高い評価を得ていた。ハンセン病のドキュメンタリー映画、各種のTV番組で取り上げられ、2013年、83歳で青松園にて亡くなった。

　多くのハンセン病患者は、亡くなってからも本名はおろか出身地も名乗れない中で、和子さんは親の墓に入ることができた。出身地の愛媛県西予市には、善意の寄付によって詩碑も建立されている。

以上

札幌地区　初めての忘年会

2019年12月札幌地区幹事　佐伯史範


10月４日、柏陽高校札幌同窓会がポールスター札幌ホテルにて開催された。東京支部を代表して高島君が来札され２次会が盛り上がった。　東京や北見で同期会が毎年のように行われていることは知っていたが、札幌では開催したことが無かったので、一度開催したいねとの話が持ち上がっていた(７月の古希の同期会で札幌組はバスで阿寒に行き、宿で田中千秋君の大笑いした顔を初めて見たり、小野登君のひょうきんな姿などで楽しいひと時を過ごしたことが忘れられなく、また会ってみんなの笑顔を見たい気持ちもあった)。　10月に入り増田優美子さんからメールが届き、札幌同期会を立ち上げるので力を貸してほしいとあったので、すぐに了解したと返事を返した。亀井友里枝、小林秀章、荒秀範、佐伯史範等が集合して、「11月22日15時から地下街のライオンで開催」ということを決め、すぐに案内ハガキを菊池裕幸君が作成し、宛名の記入は佐伯が行い、幹事を除いて75名に発送した。その結果、３１名と驚きの参加率、予約した会場に全員が入れるのか心配になり、店長に相談して何とか計らってもらった。　22日(金)の当日は、用事、風邪などで２名の欠席があり、２９名の参加で開催となった。奈良からは隅田和葉さんも参加し、盛り上がった話に夢中になり、たくさんの料理が減らないまま、あっという間に時間を過ごしてしまった。地下街広場で全員写真を撮って、２次会となりました。　札幌地区で行った初めての同期会、いろいろと反省点はありましたが、来年もまた開催しようと６月に幹事会を予定しています。札幌地区だけでなく全国からの参加が殖えればと思っています。　みんなの笑顔が見たい、その気持ちだけの同期会ですが、続けられるよう願っています。
以上